【ディレクター】小幡桃さん

Profile:千葉県生まれ。上智大学 文部部卒。2018年度 新卒入社。大学時代はミュージカルサークルに所属し、舞台のディレクションを経験。入社後はADとして経験を積み、3年目からディレクターに。現在は「しまった!~情報活用スキルアップ~」の収録で奮闘する日々。

<担当した番組>
・どすこい!夢の大相撲
・プレミアムステージ
・連続テレビ小説「エール」土曜日
・連続テレビ小説「おかえりモネ」土曜日
・がんばれ!パラスポキッズ
・しまった!~情報活用スキルアップ~
その他、当社の番組はこちらから。

Q. 番組制作の“AD”ってなに? どんなお仕事?
A. アシスタント・ディレクターの略です。
番組演出の責任者としてたくさん仕事を抱えているディレクターをサポートして一緒に番組をつくるのが役目です。

私も入社してすぐADとしてディレクターの下で「番組ってどうやって作るのかな?」「どんなところで困るのかな?」「どうすればいい番組ができるのかな?」ということをたくさん経験しました。


Q. CURIOUS PRODUCTIONSを志望した理由は?
A. ミュージカルサークルで“つくる”ことの面白さを知り、制作の仕事がしたかったから。

大学時代はミュージカルのサークルで舞台の演出を手がたことがあります。脚本を作ったり、キャスティングを決めたり、セットの転換を考えたり。今のディレクター職にちょっと似ていますね。

この体験がとても面白かったので、就活のときも「舞台」「映画」「出版社」といったジャンルで制作系の仕事を探していました。「テレビ」もそのうちの一つです。

CURIOUS PRODUCTIONSがいいと思ったのは、私がよくみているNHK系の番組をつくっていたこと。そして、テレビ番組だけじゃなく、WEB動画やラジオなども含めた広いジャンルを手がけていたこと。いろんな制作を経験できそう! ということにも惹かれたんです。


Q. 「面接」では何を聞かれた? 怖くなかった?
A. 長いけど、ぜんぜん怖くない(笑)! じっくりとお互いに話ができました。

面接はたしか1時間半くらいあって、他社と比べてずいぶん長いので驚きました(笑)。話した内容は、志望動機、大学時代に打ち込んだものの話、ミュージカルサークルの話、何に影響を受けてきたか、どんなことに興味があるのか、など。

私は父の話をした気がします。父は、好奇心のままいろんなことに手を出しちゃうタイプで、私はそんな父の影響を受けて育ちました。昔は「もっと一つのことに打ち込んだ方がカッコイイ」と思っていたけれど、今は「“広く・浅く”も楽しいなぁ」と思うようになりました。

というのも、ディレクター職は番組が変わるごとに調べることが変わってくるから。たとえば、ある番組の企画が走りはじめたら、そこにまつわる知識を集中的に勉強して専門家になります。放送が終わったら、次の企画の勉強を始める…ということの繰り返しなのです。

そういう意味では、好奇心が旺盛なタイプはこの仕事にピッタリ! 私も、父に感謝しています。


Q. 会社はどんな雰囲気? ADのときってちゃんとお休みはある?
A. みんな仲良しで、最近は後輩たちが育ってきてうれしい! お休みももちろんあります。

先輩も後輩もなかよしで、話しやすい人が多いです。とくに後輩たちがメキメキと育ってきていて、頼もしくなってきました。一生懸命やってくれるので、「私もがんばろう」 と刺激をもらえる日々です。

お休みは、基本は土日の週2日。収録が立てこんでいる時期はあまり休めないこともありますが、基本的にはちゃんととれます。



Q. 3年目からいよいよディレクターデビュー! 初仕事はどんな番組だった?
A. 多肉植物の寄せ植えをレクチャーする1分間のWEB動画でした。

はじめて1本まるまる任せてもらって作ったのは、暮らしのアイデアを紹介する動画メディア「Onnela(オンネラ)」のコンテンツです。「多肉植物の寄せ植え」を紹介する収録した1分間のショートムービーでデビューしました。

そこから、連続テレビ小説「エール」の土曜日の一週間の振り返りや「がんばれ!パラスポキッズ」などを手がけていきました。入社してから3年間で関わった番組は、大小含めて15本くらい。ガッツリと初めから最後まで関わるケースと途中から一時的に関わるケースなど、さまざまです。


Q. ディレクター職の「いいところ」と「ツライところ」は?
A. いい番組になるかどうかはディレクター次第! 面白いけれど、プレッシャーもあります。

いいところは、台本を書くところから始まるので、自分でどういう番組にしたいかを想像できるところ! 実際に形にしていく過程で、想像を超える良い画が撮れたりする点も面白いところです。

ツライところは、やっぱりAD時代に比べてプレッシャーが大きいところ。自分がしっかりしないと何も始まらないし、番組が完成しません。でも、その分、収録が終わった瞬間のやりがいは倍増! 放送後にいい反応があったときも、すごくうれしいです。


Q. 自分が「成長した!」と思う番組、覚えてる?
A. 上手なインタビューの方法を教えてもらった舞台の収録は忘れられません。

毎回、どの番組を手がけても新しい失敗をして、新しい発見があります。でも、よく覚えているのは、「プレミアムステージ」で舞台の出演者や演出家にインタビューをしたときのこと。

いざ収録にのぞむとき、プロデューサーが上手なインタビューのコツを教えてくれたんです。それを実践してみると、たしかに現場はとても楽しい雰囲気に。放送後、視聴者から「出演者のいいところが見れた!」「こんな一面のある人だったんだ!」という感想が上がっているのを見て、めちゃくちゃうれしかったですね。


Q. 今はどんな番組を担当しているの?
A. 小学生向けの番組「しまった!~情報活用スキルアップ~」に集中しています!

今は、ディレクターとしてNHKの教育番組の小学校の高学年を対象とした情報活用能力を鍛える番組「しまった!~情報活用スキルアップ~」に注力しています。小学生と一緒に収録を進めるという新鮮な現場です。

子どもたちの緊張をほぐして、リラックスさせてあげたいんだけれど、これがなかなかむずかしい(涙)。どうすればみんなからいい発言を引き出せるか、ひきつづき研究中です。


Q. 最後に、もしも入社当時の自分に何か声をかけられるとしたら?
A. 「一歩先を読んで動くといいよ」「及第点を狙っちゃダメ」って言いたい。

入社当時の自分に何かアドバイスができるなら、まずは「気が利く人って、すごく重宝されるよ」ということを伝えたい! 気が利くというのは、つまり1歩先を考えて動けるということ。それを知っているだけでも行動が変わると思うんです。

たとえばADとして動くなら、ディレクターに「えっここまでしてくれるんだ!」って驚かせるくらい動く。現場でも想像力を働かせて、「この後、何が必要になるんだろう?」ということを考えながら準備する。これができたら、きっとすごく重宝されます。

クリエイティブ職としては、「及第点を狙わない」のも大切なことだと知りました。「まあまあこのくらいかな?」というラインがあるとしたら、私はそこを狙ってしまいがちです。こうすればもっと面白くなる、というアイデアをたくさん提案できるようになりたい。むずかしいことだけれど、私も今がんばっているところです!

<経歴>
小幡桃 1995年生まれ 2018年 
株式会社スーパー・ブレーンNEX(現キュリアスプロダクション) 入社
●2018年
AD
Viibar「LYKKE(現Onnela)」
NHK「日本の話芸」

ディレクター
Viibar「LYKKE(現Onnela)」
Sportsnavi「オリンピックチャンネル」
●2019年
AD
NHK「どすこい!夢の大相撲~令和元年AI場所~」
NHK「高校講座 ビジネス基礎」
NHK-FM「今日は一日”ハロプロ”三昧」
KONAMI「7日間デュエル生活」
NHK-BSP プレミアムステージ

ディレクター
NHK-BSP プレミアムステージ 解説「ドクター・ホフマンのサナトリウム」、「私たちは何も知らない」
●2020年
ディレクター
NHK「連続テレビ小説 エール 土曜日」
NHK「連続テレビ小説 エール 再開スペシャル」
NHK「連続テレビ小説 エール 総集編 後編」
NHK「受信料値下げスポット」
NHK「スクープBOX スポット」
NHK Eテレ「がんばれ!パラスポキッズ #3車いすバスケットボール/#4車いすテニス」
●2021年
ディレクター
NHK「ドラマ10 半径5メートル PR」
NHK「ドラマ業界最新映像技術」
NHK「連続テレビ小説 おかえりモネ 土曜日」
NHK「まだ間に合う!おかえりモネ」
NHK-BSP プレミアムステージ「キネマの天地」
NHK Eテレ「しまった!~1人1台端末活用編~」

※この記事は、2021年12月7日に取材したものです。
※経歴は、2022年1月18日時点の内容です。

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