NHK「高校講座」プロデューサー 奥村裕也さん

弊社はNHK「高校講座」を制作しています。今日は、担当プロデューサーの奥村裕也さんに、お話を伺いました。

キュリアスではNHK「高校講座」を多く担当されていますが、高校講座は他の番組と比べてどのような特徴がありますか?

高校講座は主に通信制高校の生徒を対象にした番組です。通信制高校生以外の高校生にも役立つよう、学校の授業でも使ってもらえるようにつくっています。教科書をベースに内容を構成し、それを映像でより分かりやすく見せるように工夫しています。教育番組なので、分かりやすく伝えることが何よりも重要です。一般番組とは違い、面白さと学習要素のバランスを取るのが難しいですね。勉強色が強すぎると生徒は見てくれなくなってしまうので、面白く、かつしっかりと学べる番組作りを常に意識しています。

―この高校講座では、奥村さんの役割はなんでしょうか?

制作会社のプロデューサーとして、ディレクターが作成してきた番組構成をチェックして、話の軸がぶれていないか、内容に矛盾がないかなどを吟味します。局のチーフプロデューサーに構成台本を提案する前に、著作権や肖像権などの権利関係の確認、表現などについても慎重にチェックを行います。収録後の編集作業にも立ち会い、最終的な番組のクオリティを担保するのもプロデューサーの大切な役割です。

―高校講座の番組制作で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

とある高校講座の番組を制作していた時、監修を担当していただいた大学教授と方向性がそろわず、私たち番組制作側の意図とマッチせずに困りました。私たちとしては、テレビ番組として視聴者に分かりやすく、興味を持ってもらえるような内容にしたいと考えていましたが、先生は深く掘り下げた内容を盛り込みたいということで意見は平行線。ディレクターだけでなく、局のプロデューサーも巻き込んで、先生との調整に奔走しました。

高校生に理解しやすい内容にまとめるために、何度も先生と議論を重ね、落としどころを探りましたが、かなり苦労しましたね。

―奥村さんは「番組制作」にはどのような人が向いていると思いますか?

様々な番組に対して、幅広く興味や関心を持っている人が向いていると思いますね。キュリアスでは、幼児向け番組、教育番組、エンターテイメント性の高い番組、ドラマのPR番組など、本当に多種多様な番組を制作しています。どんなジャンルの番組にも面白さを見出し、積極的に情報収集を行い、その内容をきちんと理解できる人が、番組制作の仕事に向いていると言えるかなと思います。

―ちなみに、奥村さん自身は、今後、挑戦してみたいことはありますか?

私はもともとドラマや映画が好きで、この業界に入ったのも映像制作に関わる仕事がしたかったからなんです。中学校時代からの映画好きの友達の影響で、映画館にもよく一人で足を運んでいました。当時の私の夢は、映画監督になることだったんですよ。

なので、たまにキュリアスの宮嵜さんのチームが、ドラマ仕立てのPR映像などを制作している時、現場に無理やり参加させてもらって、雪を降らせたり手伝ったりしています。機会があればぜひ、映画のようなストーリー性のある映像制作に携われたら、本当に嬉しいです。撮影にも興味があるので、そういった仕事にも積極的に参加したいですね。

―ありがとうございました!

2024年10月取材

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