新入社員の小髙真奈さんが入社3年目の小幡桃さん(所属:番組制作部)に入社の動機やこれまでの仕事、そしてこれからの目標についてインタビューしました!
小髙:入社の動機や制作会社を目指すきっかけは何だったのでしょうか?
小幡:私はミュージカルサークルに所属していたんですけど、そこで一回舞台の演出家をやったことがあって。その時に物を作っていく、大勢の人と一つのものを作るっていうのが楽しかったので、テレビを作るのも似たようなことができるんじゃないかなって思って目指したというのが一つ。何でこの会社にしたかっていうのは、テレビ業界っていうとすごく忙しいってイメージがあって、自分のプライベートの時間を犠牲にするのは嫌だなと思ったので民放の制作会社はちょっと合わなそうと思って。NHK関連の制作会社だったら多少そこらへんは良いんじゃないかなって思って選びました。
小髙:実際、犠牲にならずお休みは取れている状態ですか?
小幡:うーん、やっぱり忙しい時っていうのは、犠牲になっている感じはあるけど。でもそれはどこの会社も同じなのかなっていう。土日とかは割とほぼほぼ休めているし、忙しい時を乗り越えれば平穏な時もあったりします。
小髙:忙しい時とそうでもないときで差があるのですね。
小幡:そうですね、すごく差があると思います。NHK連続テレビ小説『エール(ダイジェスト版)』の立ち上げの時は紆余曲折があり、なかなかはじめに作ったものでそのまま行こうってならなかったので、結構制作スケジュールがギュウギュウになって大変でした。
小髙:忙しい時のストレス発散はどのようにしていますか?
小幡:私はストレッチするのが好きなんですよ。会社になんかの番組で使ったヨガマットがあって、これもらっていいですかって言ったらいいよって言われて。それを家にもらってきて、敷いてストレッチしたりとか。あとは土日とかどちらか一日でも休めれば、習い事に行ったり、会社の人じゃない人に会ったりすると結構リフレッシュできるなと思っています。
小髙:新人の頃についてお聞きしたいのですが、小幡さんは入社時にどのような目標や理想を持っていましたか。
小幡:この番組を楽しみに生きようみたいな、そういう番組をつくれたら良いなというのはありました。入ってすぐの時期って、ADが何をやるかとかディレクターが何やるかとかその境目がよく分かってないと思うんですけど、私がそうで。ADとして何をしたいかではなくてディレクターとして何がしたいかを考えていたかなと思います。実際に業務をやり始めるとADとしてこういうことができるようになりたいなみたいのがまた別にできてきたんだけど、初めの時期はもっと漠然としていました。
小髙:今はまた変わってきていますか?
小幡:まあ大体同じなんですけど、ADとしてもっと使える人にならないとなっていうのもめっちゃ思います。
小髙:例年ですと皆さん入社して5月には現場に入っていますよね。今までどういう番組を担当されてきましたか?
小幡:まず1年目はViibarという会社でSNS、InstagramとかFacebookとかtwitterに出すような短いウェブ動画を作っていまして。『onnela(オンネラ)』っていう今でも動いているやつなんですけど、それの結構初期でまだ体制が整っていないところに入って、それを整えていくっていうのを見ながらADをやっていました。その後は10月くらいに次の年にやる『どすこい!夢の大相撲~令和元年AI場所~』(NHK総合)っていう特番の準備を始めて、夏くらいまでずっとADとして断続的に入っていました。
2年目は『どすこい!夢の大相撲』をやりつつ、『ビジネス基礎』っていうEテレの通信制の高校生に向けた教育番組のADもやりながら、『プレミアムステージ』(BSプレミアム)っていう劇場中継の番組に制作補佐としてずっとつかせてもらって、最後の方で解説を2本作らせてもらったりしました。あとは『オリンピックチャンネル』っていう、ウェブ動画を4本くらいやらせてもらって、あと手伝いでちょこちょこ『日本の話芸』(Eテレ)とか、『♯オルガン坂生徒会』(DHCテレビ)とか、4K8KのPR番組とか、あとラジオとかもやったりしておりまして。今は『エール』のダイジェストほぼこれだけって感じです。
小髙:結構掛け持ちで何個もやることが多いのですか?
小幡:そうですね、だいたい2、3個いつも掛け持ちしている感じ。いつも4個くらい掛け持ちしているような人もいて、それはさすがに大変そうだなって思うけど。
小髙:一番印象深かった仕事は何でしょうか?
小幡:やっぱり一番長くついていた『どすこい!夢の大相撲』ですかね。総合のゴールデンでやった番組なんだけど、めちゃくちゃコアな作品で。でも結構新しい挑戦がいろいろあった番組だったので、行程が多かったのだけどそれを全部追うことができたので楽しかったです。
小髙:大変だったことは何でしょうか?
小幡:それ?て感じかもしれないんですけど、権利処理っていうのがありまして。番組を作ったときに、自分たちで新しく撮影していない映像を過去のニュースの映像から引っ張ってきたりするんですよ。その映像がニュース用にしかとられていなかったものを番組用に使っていいですかっていうのを確認する作業が必要で、権利処理ってよく言うんですけど、それを『ビジネス基礎』の時にめちゃくちゃいっぱいやって、多い時は一本に対して30件とかの権利処理をするときがあって、その時はもうずっと電話をかけていました。すっと「いいですよ」って言ってくれるところもあれば、企画書とかいろいろメールして、どういう使い方するのか教えてくださいみたいに言われることもあって。いろいろたらい回しにされた挙句、やっぱだめですって言われたり。新しいのを探してまた権利処理してというのが、その時は時間も限られていたので、取れなかったらどうしようみたいなプレッシャーがありました。
小髙:大変なんですね、少し使うにも。
小幡:そうなんですよ、私も知らなかったのでこんなに大変なんだなって思いました。
小髙:新人が想像できていない仕事も多いと思うのですが、働いてみて驚いたことやイメージが変わったことはありますか?
小幡:うーん、ちょっと入る前のことを忘れてきてしまっているんですけど、よく感じたのは技術さんとかカメラマンとか怖いイメージだったけど意外と優しいなっていう。あと、まあやっぱりちゃんとしてないとダメなんだなっていう。会社の代表として現場に行くときは、いろんな局の人もいれば、芸人さんとかマネージャーさんとかもたくさんいる。いろんなところから集まってきている中で、新人ですみたいな顔していてはいけないんだなって。一応会社の代表としているっていう自覚を持たないといけないんだな、というのは思いました。
小髙:舞台の中継に関しては、当初からの目標や夢に近い感じなのかなと思ったのですが。
小幡:いや全然違うんですよ。ミュージカル好きだったんですけど、ストレートの舞台とか全然見たことなかったし。ある時「こういう仕事があるみたいだけど興味ある?」っていうのをプロデューサーに聞かれて、「はい」って、あまり深く考えずに言ったら、あれよあれよと研修につかせてもらって進んでいったって感じなので、全然こういう番組があるっていうことも知らなかったし、全く考えてなかったです。ただ、好きっていうのを言い続けていればそれに近い番組を「担当する?」って聞いてもらえることがあるかもしれないので、いろいろ言っておくのはいいと思います。例えば音楽系の番組とか興味あったら、音楽好きなんですよね、ていうのを言い続けていれば、「こういうのあるけど」って言ってもらえることがあると思います。
小髙:言い続けておくのがコツ、ということですね。
小幡:そうですね、飲み会の時とか、お昼に一緒に行くときとかに、たぶん初めの頃って何が好きなのとか趣味は何なのとか聞かれると思うんですよ。なので、その時に言っておけば結構覚えてもらえたりすると思います。あと私宝塚が好きだったので、宝塚好きっていうのはめちゃくちゃ言っていました。それでイメージがついたんじゃないかなって思います。
小髙:新人研修の時で印象に残っていることはありますか?
小幡:えっと何だろう?私の時もたしかあんまり現場がなかったんですよ。でも研修の時はもう全て結構印象深かったです、初めてなので。一回公開収録があったんですけど、それは裏でこうやって動いているんだっていう発見があったりとか、あと同期の子がほぼ私と同じ研修しかしてないのに、しゃきしゃき動けててすごいなこの子って思ったのが印象的でした。自分が先を読んで動くっていうのが苦手なので、ああこうやって先回りして動くんだなって思ったのが、衝撃でした。
小髙:小幡さんの代は同期で仲が良いイメージがあります。
小幡:ああ!ほんとに?実際そうだと思います。うん結構好きです。
小髙:一緒に遊びに行ったりもするんですか?
小幡:休日一緒にどっか行くとかは今のところないですけど、でも宝塚の鑑賞会をやったのとお笑いライブも一緒に見に行きました。あと家に泊まりに行ったっていう。楽しかったです。収録が遅くなった日とか。私がまだ一人暮らししていなかったときは、家がより近い人のところに泊まらせてもらったこともありました。同期はほんとにもう、是非大事にしてください。
小髙:今後の目標を教えて頂きたいです。
小幡:短期的な目標では、今やっている『エール』のダイジェストを勤め上げるっていう。あと『プレミアムステージ』の撮影が再開したら、カット割りをしたりする本編のディレクターをやりたい。あとは、任されたことを責任をもって、心配されずにできる人になりたい。あれどうなった、大丈夫?っていう、心配をかけずに仕事を全うできる人になりたいっていう感じです。もうちょっと長期的なことを言うと、立ち上げから関わった番組でディレクターをやってみたいなっていうのがあります。フォーマットができている番組ではなくて、こういう風に作るっていうのを考えていくところから携わって作ってみたいなっていうのがありますね。ちょっと漠然としていますけど。
教育関係に興味があって、教育とか社会問題とか。
小髙:結構固い感じの内容に興味があるということですか?
小幡:うーん、でも固い感じの内容だけど、もっと面白く見てもらいたいなっていう。固い番組を作りたいわけではなくて。もっと見やすい、接しやすい感じにしたいなっていう思いはあります。
小髙:難しい内容でも楽しく見られるような番組ということですね。
小幡:そうですね。
小髙:最後に、新入社員に一言頂けると嬉しいです。
小幡:私がADをしていてすごくいつも反省するのが及第点を狙ってしまうってことなんですよ。このくらいでどうでしょうみたいな。何かこれやっといてって頼まれたときに、まあやるじゃないですか。例えば調べ物をリサーチしておいてって言われたときに調べて、これくらいでどうですかみたいな感じで出しちゃうことが結構あって。なんかその、突き詰められないみたいな。よく、「自分がディレクターだったら何をしてもらいたい?」みたいなことを聞かれて、ああなるほどと思ったんですけど。なので、無理をしてほしくはないけど、及第点を狙わないほうが良いですよっていうことは言っておきたいです。自分への戒めでもありますけど。
小髙:私も研修で課題をやってきましたが、まあこれでいいかみたいなことありました。
小幡:難しいよね、そういうところ、正解がないからさ。だから本当に自分でどこまでやりたいかっていうのにかかっているじゃないですか。わたしそういうの本当苦手なんですよ。それをすっごい楽しめて、楽しんでやる人もいるだろうし、でも私は結構苦手。
成績を取るとかそういう答えがあった方が楽っていうタイプなので、あまり向いてないのかなって思うんですけど。でも、難しいけどそこを突き詰めていったら、たぶん楽しくなるところまで来るんだと思うんですよね。なので、自分の首を絞めることを言っていますけど、苦しまない程度に突き詰められるところは突き詰めて、頑張れたらいいんじゃないかなと思います。
小髙:ありがとうございます!参考になります。長時間お付き合い頂きありがとうございました。
※この記事は2020年に取材したものです。
※(株)スーパー・ブレーンNEXは、2021年1月16日より(株)CURIOUS PRODUCTIONSに社名変更いたしました。